惜福の工夫~易経一日一言

作成日:2010年8月31日

★8月30日の一日一言~『易経一日一言』(致知出版社)より
☆惜福(せきふく)の工夫☆

福を惜しむと書く「惜福(せきふく)」とは幸田露伴の言葉である。
露伴は、満月はいけないという。
我々はともすれば満足しようとし、
欠けるものがあれば、それを満たそうと必死になる。
しかし、満ちてしまえば後は欠けていくのが天の道理である。
そこで、自分に与えられた福を享受し尽くさないで、後に残しておく。
あるいは、勢いや幸いをすべて使いきらないで、
他に及ぼしたり、自ら不足を作り出す。
そうすれば、決して満ちることなく、福が保てる。
これが「惜福(せきふく)の工夫」である。

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